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SD-WAN Cradlepoint

投稿日:2017-03-20 更新日:

SD-WAN(Software Difined Widearea Network)について調査。

なぜSD-WANなのか

クラウド上のサーバに対するVPN提供方法について相当頭を悩んでいる。オフィス等の各拠点に設置しているルータ類に個別にセッティングしてクラウドと接続することは可能。だがしかし、既存通信への影響検証を行うのがつらい。何より拠点のルータが壊れた時に復元するための出張がめんどい。

SD-WANはL3網の上にオーバレイしてL2網を構築できるというので探し始めた。

Cradlepoint

色々と調べてみるとアメリカ側ではSD-WANが普通に使われているらしい。日本ほどインターネット網が発達していないアメリカでは3G/4G網経由でインターネットにアクセスするのが一般的なようだ。この3G/4G越しに使えるソリューションとしてCradlepointに目をつけた。

https://cradlepoint.com/

だいぶはしょった言い方をすると、インターネット上に仮想のL2SWが存在していて、クライアント間の通信を制御する仕組み。

気をつけないといけないポイントが3点

  1. インストールしたPC/サーバにグローバルIPが付与される。このIPアドレスを持って通信を行うので、ローカルIPアドレス指定やDNSでの名前解決を行ってアクセスする環境は見直す必要がある。
  2. ライセンスがだいぶ細かく分かれている。ADオプション機能等もあるようだけど、これは別料金のようだ。日本だとソフトバンクが代理店?OEM?をやっている様子。
  3. クライアントークライアント間の通信なので、いわゆるルータとのVPNとは違う。アクセスしようとする全PCにクライアントソフトをインストールしないといけないようだ。何か使いづらいかも。

メリット

  • 3G/4Gを想定しているので、持ち出しの外部PCでもセキュリティが維持される。
  • 内部環境へのアクセスを切ろうとしたら、管理ダッシュボードで締め出せば一発で切れる。
  • 使用するアプリケーション制限ができる。プロキシ代替にもよさそうだ。

30日間無償で使えたので、色々と試してみると面白い。

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