ルパン三世PART5　23話「その時、古くからの相棒が言った」

その時、古くからの相棒が言った

あまりに良すぎた。今期のルパン三世は心にしみる言葉が多すぎる。ギャグアニメなのに。ギャグなのに。

この23話の1シーンだけはどうしても記憶に残したくて書き残す。

その時、古くからの相棒が言った

※青字：次元、赤字：ルパン　細かい日本語の表記は私の表現です。

ここらが潮時じゃないのか？引退しろよルパン
悔しいが、あのエンゾってやつのいうとおり時代が変わったらしい

ああ、そうかもしれねぇな

正直俺は最近の世の中ってやつについていけないところがある
もっとシンプルなのが俺は好きなんだ
ルパン、お前との付き合いは俺が一番古い

ああ

お前に引導を渡せるのは俺だけだ
フジコなんかにやれるかよ

（・・・沈黙・・・）

そのとき古くからの相棒が言った。引退しろって。
敵は強い。ひょっとしたら今までで最悪の敵かもしれない

仲間たちはみな傷つき、戦う意志を失っている
どうなるんだルパン三世、はたして逆転の秘策はあるのか！？

おい、ルパン

なあ、次元。こうしてるとさ、聞こえてこねぇか？いい音楽がさ。

音楽？

主人公が逆転するときにかかる、かっこいぃやつだよ

ルパン、人生は物語じゃねぇぞ

なら、物語にすればいいじゃねぇか

なぁんだって？

俺って人生の視聴者は俺だけだぁ
だったら俺が続きをみたくなるような物語じゃないと意味がないだろう

えぇっ？

すごいピンチだけど、あいつどうやって切り抜けるんだろう？
強すぎんじゃねぇかこの敵
こっからどうやって勝つのかなぁ？ってな

俺は俺に期待したいんだよ

結末がお前さんの望んだものじゃなかったら、どうする？

ちっくしょう！きぃもたせやがって！
逆転は次回までおあずけかぁ

その逆転がいつまで待ってもこなかったら！？

そんときは俺って視聴者はいなくなる

えっ！？

だからよ、次元。終わりがくるその日まで、俺はルパン三世でいたいんだよ

・・・ルパン、俺にも聞こえてきたぜ。その俺だけの音楽が

 

感想

ご都合主義で、こんなこと現実ではないと分かりつつも。どこか憎めなくて期待してしまうルパン三世。自分が壁にぶちあたったとき、「俺は俺に期待したいんだよ」なんてことを言えるようにしたい。自分の視聴者は自分なんだってこともちゃんと自覚したい。誰がみてなくとも、自分は自分のことを見ているのだとちゃんと覚えていようと思う。

良すぎる。なんかくやしい。